Paper

(in Japanese) 情報センシングの研究開発動向 第2章第2節 センサ構造・材料

2018 April

Authors 大高 俊徳

映像情報メディア学会誌 Vol. 72、No.4, pp. 537-550 (2018)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/72/7/72_537/_article/-char/ja

映像情報メディアのさまざまなシステムにおいて,その入力部にあたるカメラはシステム全体の品質を大きく左右する重要な技術である.カメラを構成する部品の中でも,像情報を時空間サンプリングし電気信号に変換するイメージセンサは,最も重要なデバイスである.現在,イメージセンサは,スマートフォンやディジタルカメラなどの電子機器に広く搭載されているが,車載やセキュリティ,IoT などへの活用により,その活躍の場がさらに広がりつつある.
本稿は,2016 年 4 月以降の約 2 年間におけるイメージセンサやカメラ等の画像情報のセンシング分野における技術進展を,情報センシング研究委員会の構成員が分担して記述したものである.以降,2 章ではイメージセンサにおけるセンサ構造・材料,回路技術,画素微細化・多画素化,高感度・低ノイズ化,高速化・広ダイナミックレンジ化・広波長化,画像処理,特殊機能について,3 章では放送用カメラ・高精細カメラ,携帯電話用カメラ・ディジタルカメラ・ビデオカメラ,車載用カメラ・セキュリティ用カメラ・産業用カメラについて,4 章では不可視光撮像技術として赤外線,X 線について,それぞれ説明する.